4-2、ファイルを復号するには(ロックを解除する)
(1)復号できるファイルとは
復号するEDと同一又はそれより下のバージョンのEDで暗号化されたファイルです。ただし、例外として、Ver3.0より暗号化手順が大幅に変更されましたので、Ver3.0以上とVer2.1以下のバージョンとの互換性はありません。(その場合は一旦Ver2.1を使用して既存のファイルを解読した後、最新版に乗りかえるようにすると良いでしょう。なおVer2.1はWEBサイト または作者にメールにて入手できます。)
Ver4.X系から、ファイルフォーマットが変わったため、メジャーチェンジとし、ヘッターもVer4.Xという記載にしました。このため、Ver.3.4以下のバージョンのEDでは、Ver.4.0以降で暗号化されたファイルは復号できません。(ただし、逆に、Ver.4.XのEDは、Ver.3.X系のファイルを自動判別して復号できます。)
よく分からない場合は、暗号化したのと同じバージョンのEDを使用するようにすれば問題ないと思います。
なおEDで暗号化されたファイルであるかや、暗号化したEDのバージョンが知りたい場合は、調べたいファイルをワードパッドや秀丸などのテキストエディタで開いてみてください。EDが出力したファイルには、先頭にEDの名前とバージョンが書いてあります。
(2)復号するファイルを指定する
「D」ボタンを押すとお馴染みのファイルを開くダイアログが出てきますので、復号(暗号化したファイルを元に戻す)するファイルを選択してください。CTRLやSHIFTキーを押しながらの複数選択が行えます。選択したら「開く」を押します。
この操作の他に、ドラックアンドドロップが使えます。エクスプローラー等で復号したいファイルやフォルダを選択した後、それを「D」ボタン上にドロップしてあげるだけです。フォルダをドロップした場合、そのフォルダの中の全てのファイルが選択されます(さらにサブフォルダを含めるかどうかは、オプションで設定できます)。
なお、コマンドラインオプションとともにファイルを指定して実行した場合は、本操作は必要ありません。EDは(3)の状態で起動します。
Note:
Windows共通の方法ですが、EDが他のウインドウの影に隠れてしまったり、タスクバーにアイコン化してしまってドロップできない場合は、ドラックしてきたままマウスカーソルをタスクバー上のEDのアイコンの上で数秒間静止していれば、EDのウインドウが開きます。
Important:
Windowsやハードウェアの仕様上、ドラックアンドドロップ以外の方法で、大量の(4、5百個以上)のファイルをEDへ一度に渡そうとすると、全て渡せないことがあります。その場合はドラックアンドドロップを使うようにしてください。
安全のため、処理対象ファイル名(パスを含まない名前+拡張子部分)には文字数制限(半角の場合で200文字未満)がVer3.3よりつきました。なお、この制限を越える長さの名前のファイルをドラックアンドドロップで渡そうとすると、リストに正しく表示されませんのでご注意下さい。
(3)指定されたファイルを確認する
(2)の操作を行うと、選択されたファイルのリストが表示されているウインドウが開きますので、確認してください。もし取り消したいファイルがある場合は、選択してDeleteキーを押すことでそのファイルをリストから外すことが出来ます。リストの選択はCTRLキーやSHIFTキーによる複数選択が可能です。
リストのファイルの中で、本ソフトのパスワードヒント機能によりヒントが付加されているものは、リストの右側の部分にそれぞれ表示されます。
確認し終わったら、OKを押して次に進みます。
(4)パスワードを入力する
(3)の操作を行うと、暗号化に必要なパスワードの入力を行うダイアログが開きますので入力してください。なお誤入力防止のため、カナ漢字変換機能(IME)は利用できなくなっていますが、全角文字を入力したい場合はカット&ペーストすれば可能です。
全てよければ、OKを押します。
(5)復号・終了
(4)で入力されたパスワードが有効であれば、ファイルが復号されます。経過が表示され、終了するとその旨通知されます。
パスワードが違っているなどの理由で暗号化に失敗することがあった場合は、リストの当該ファイルに*復号失敗*などと表示されますので確認してください。
全て終了したら、「閉じる」を押して最初の画面に戻ります。
(6)再暗号化機能について(オプション)
オプション設定で「再暗号化機能」が有効になっている場合、復号後に、当該ファイルリストを再暗号化するボタンが使用可能になります。このボタンを押すと、そのダイアログに表示されていたリストの復号済みファイルが、復号時のパスワードと、前回設定したヒントで一気に再暗号化されます。これは、普段は暗号化しているファイルを一時的に開いて作業し、また暗号化するという作業が多い方に便利な機能かと思います。
Note:
Ver2.0より、ファイルの日付を復号時に復元する機能が実装されておりますが、Norton Utilitiesなどのシステム保護系のソフトをご使用の環境におきましては、日付の復元がされない場合があります。
Note:
オプション設定で復号後に元ファイルを抹消する設定になっていると、1ファイルの処理が終わるたびに抹消処理が行われます。もし大容量ファイルの処理中などで(セキュリティを差し置いてでも)この処理をスキップしたくなった場合は、「抹消をスキップ」ボタンを押すことで、抹消処理をすぐに中断し、残りを通常の方法で削除した後、次の処理へ進むことができます。