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4-3、ファイルを抹消するには

(1)削除とは

削除とは、普通、Windows上でファイルを選択してDeleteキーを押すなどし、ゴミ箱に入れ、そのゴミ箱を空にすることなどをさします。この方法でファイルを消去しても、多くの場合、ファイルのデータそのものが無くなったわけではなく、「そのファイル を使わなくなり、またそのディスクスペースを他の用途に利用できるように解放(空き領域)する」だけです。

これは例えていえば、賃貸マンションの部屋がファイルだとすると、削除は、「今後部屋を利用せず、空き物件として、不動産会社に登録する」だけのようなもので、中の家財道具は次の入居までそのままになっているようなものです。

この方法を使えば、すばやく「空き部屋」を作ることが出来るので便利ですが、だれかが強引にその部屋に入ると、大切なものを盗まれたりする可能性があります。ファイルの場合も全く同様で、 削除であれば高速にディスクを「空ける」ことができるものの、次にその領域に新しいデータが格納されるまで、削除されたファイルのデータは残っていることがあり、専用のツールなどで復元されてしまう恐れがあります。

(2)抹消とは

これに対し、「抹消」は、通常の削除の後、ファイルが存在していた領域を単調なデータで一回上書きします。これは、先ほどの部屋のたとえでいうのであれば、部屋の退去の際、家財道具を全て壊してしまうようなもので、ただの削除の場合と比べ、 処理に時間はかかるものの、中のデータ(家財道具)を利用されにくくする効果があります。

EDでは、ここで説明する、ファイルを直接指定して抹消する機能の他に、暗号化時に元ファイルを自動的に抹消する機能があります。(この抹消も、ここでの抹消も、同じ仕組みを用いています。)

(3)EDの抹消機能についての注意事項

ただし、EDに付属の抹消機能は、完全なものではありません。ディスクの種類やファイルシステムや、それらの環境設定次第では、抹消したはずのデータが残ってしまう可能性もあります。また、抹消に成功していたとしても、単調なデータで上書き1回というのは、特に磁気ディスクの場合、特殊で高価な装置を用いて時間をかければ、復元されてしまう恐れがあります。

従って、このED付属の抹消機能は、あくまで、メディアからデータを不正に取り出そうとする者に対して、「通常の削除よりも大きなコストと手間を強い、ゆえに不正利用の断念につながる可能性を増やすための、補助的な機能」として認識し、より完璧な抹消を求める場合は、市販などされている専用の抹消ツールを併用されることを推奨します。

いずれにしても、この抹消の点のみならず、機密ファイルについては、暗号化されてないファイルが存在する(していた)場所を、極力少ない範囲にすることが、効果的なデータ防衛のための重要な心がけといえます。たとえば、USBメモリやUSB-HDDなどのリムーバブルストレージ(ディスク)へファイルを格納するために暗号化する場合は、ファイルをリムーバブルストレージへコピーしてから暗号化するよりも、安全なPC上でファイルを暗号化し、その暗号化されたファイルをリムーバブルストレージへ移動する方が、より安全です。これは復号の際も同様で、リムーバブルストレージ上で復号するのではなく、暗号化されたファイルを、安全なPC上に移してから、それを復号する方が安全です。

(4)ファイルの抹消方法

EDを起動し、「OPTION」ボタンを押します。するとオプション画面が開きます。エクスプローラー等で抹消したいファイルやフォルダを選択した後、それをその中の抹消ゴミ箱という部分の、白い領域に、ドロップすると、ダイアログが開いて抹消操作を確認しますので、画面の指示に従って確認・実行してください。なおフォルダをドロップした場合、そのフォルダの中の全てのファイルが選択されます(さらにサブフォルダを含めるかどうかは、オプションで設定できます)。

または、抹消ゴミ箱の右にあるボタンを押すとお馴染みのファイルを開くダイアログが出てきますので、抹消するファイルを選択してください。CTRLやSHIFTキーを押しながらの複数選択が行えます。選択したら「開く」を押すと、ドロップの場合と同じダイアログが開きますので、画面の指示に従って確認・実行してください。

Note:

この抹消ゴミ箱は、起動時のTOP画面の下にもってくることもできます。その場合、そのボタンは、同じTOP画面にある、「E」(暗号化)や「D」(復号)のボタンのように、クリックするとダイアログが開き、ドロップもできる仕様になっています。詳しくはオプション設定の項をご覧下さい。

なお、その他、コマンドラインオプションで実行することもできます。

Note:

Windows共通の方法ですが、EDが他のウインドウの影に隠れてしまったり、タスクバーにアイコン化してしまってドロップできない場合は、ドラックしてきたままマウスカーソルをタスクバー上のEDのアイコンの上で数秒間静止していれば、EDのウインドウが開きます。

Important:

Windowsやハードウェアの仕様上、ドラックアンドドロップ以外の方法で、大量の(4、5百個以上)のファイルをEDへ一度に渡そうとすると、全て渡せないことがあります。その場合はドラックアンドドロップを使うようにしてください。

安全のため、処理対象ファイル名(パスを含まない名前+拡張子部分)には文字数制限(半角の場合で200文字未満)がVer3.3よりつきました。なお、この制限を越える長さの名前のファイルをドラックアンドドロップで渡そうとすると、リストに正しく表示されませんのでご注意下さい。

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