3-3、コマンドラインオプション
指定するオプションの数により、操作におけるそれぞれの段階を指定できます。コマンドラインによる操作は慣れると多彩な使用法ができますが、確認ダイアログがでないために危険でもあり、上級者向けです。操作を良く把握して、さらにテストを行ってから実行するようにして下さい。
■方法1
暗号化 : -E
復号 : -D
抹消 : -W
ここまでだけの指定で起動すると起動直後にEまたはDを押したときのファイル選択ダイアログが開きます。
■方法2
暗号化: -E [ファイルorフォルダ名1] [ファイルorフォルダ名2] ...
復号 : -D [ファイルorフォルダ名1] [ファイルorフォルダ名2] ...
抹消 : -W [ファイルorフォルダ名1] [ファイルorフォルダ名2] ...
ここまでだけの指定で起動するとそれぞれのモードにおけるファイルを選択したときの確認ダイアログが開きます。
■方法3
暗号化: -E -F -P [パスワード] -H [ヒント] [ファイルorフォルダ名1] [ファイルorフォルダ名2] ...
復号 : -D -F -P [パスワード] [ファイルorフォルダ名1] [ファイルorフォルダ名2] ...
抹消 : -W -F [ファイルorフォルダ名1] [ファイルorフォルダ名2] ...
ここまでだけの指定で起動するとパスワードの照合、セキュリティレベルのチェックなどの確認作業を何も行わずに全処理を一気に行い、全てのファイルについて処理が成功すれば自動的に終了します。
この第3の方法は、全ての操作が自動的に行われるため、非常に強力です。具体的な応用方法としては、予めコマンドラインを含めたリンクを作成しておくことにより、それを押すだけでロック・アンロック・抹消が出来る工夫や、他のアプリケーションを組み合わせたセキュリティシステムなどが考えられます。
■方法4
暗号化: -E -F -P [パスワード] -H [ヒント] -A [結果保存先ファイル名] [暗号化対象ファイル名]
復号 : -D -F -P [パスワード] -A [結果保存先ファイル名] [復号対象ファイル名]
通信を行うファイルの暗号化の際など、処理対象のファイルに変更を加えたくない場合は、-Aオプションを用いると処理結果の保存先ファイル名を指定することが出来ます。この方法を用いた場合、方法3と同様、一気に処理が行われます。なお性質上、一度に指定できる処理対象/保存先ファイルは一つで、複数のファイルやフォルダなどは指定できません。
■その他
-I オプションをつけると、処理終了後に自動終了するようになります。
Important:
コマンドラインオプションは多くの可能性をもたらしてくれますが、EDを組み込んだシステムや製品(これにはEDを単体で販売する場合を含みますが、雑誌・書籍等への転載は含みません)を販売または有償で開発するためには、それがEDを別途用意するように指示がついたものであっても、作者の事前許可が必要になります。詳しくはFAQをご覧ください。